待ち合わせ場所に | フ~タラ親父の夜話恋話

待ち合わせ場所に



 お待たせしましたぁ

と いつも通りちょい遅れてやってくる彼女

見ると ちょい髪をセットしていて 眩しい





で寿司屋に入り 飲み物を頼んだところで 彼女 ぼーっと壁のお品書き眺めている

 どうした? ときくと

 子持ち昆布ないよ~ と… 

自分もざっと見て

 あら ほんとに無いね~ などと雑談 そうこうする間に飲み物が到着





乾杯して

 何が食べたい? と訊くと

 貝がいいな? 何があるんだろ?

で 板さんに

 貝づくし 適当に刺身で頂戴 とお願い

で直後に

 少しづつでいいから いろんな貝盛り付けて といいながら彼女を見ると

嬉しそうな満面の笑み





で 貝をつまみながら談笑

 いつもの髪型の方が好きだけど 今日の髪型 ちょっとエレガントで似合ってる たまには こういう髪型もいいかもね

というと いたずらっぽく笑いながら

 マダムみたい? と…

 まだそこまでいかないからレディーかな

 どこが?

 円熟味に欠けるかなぁ

 どういうこと?

 まだ年齢が若すぎてマダムの妖艶さが少ないってこと…

などと話していると



いきなり



 あった~ と彼女

 何が? ときくと

 子持ち昆布… ほら あそこ…

そちらを見ると ちょうど柱の影に 子持ち昆布の文字が…

それを聞きつけた 板さん

 子持ち昆布握りますか? と… 2人で顔を見合わせて大笑い



 握ってください と お願いし 舌鼓



丁度良い機会と思い 板さんに

 子持ち昆布の 子 って 何の子ですか? ときくと

 数の子だよ と…

 自然で あんなに厚く産卵するんですか?

大笑いしながら

 あれは 人工的に厚くしてるんで 自然のは 昆布が見えるか見えないかの厚さで数の子がついているんだよ と 親切に教えてくれた

 数の子だってさ というと

 数の子だったんだぁ なんか謎が解けて すっきりした と…

で 美味しそうな 生牡蠣があったので 注文

やっぱり美味しかった